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雪山登山

更新日:5月27日


もうすぐ、新作のレギンスが発売となります。3年ぶりの高山植物図鑑からの新作。発売がとてもドキドキですが、少しでも興味を持って頂けると嬉しいです。自分の作るレッグウェアを信じて。多くの皆様の山行がより快適となりますように。実は、同じ時期にレギンスの開発と合わせて並行していたアイテムがもう一つあります。それは、ベースレイヤーソックス。


ベースレイヤーとは、「一番下に身に着ける、いわゆる肌着のこと」素早く汗を吸収して体の表面から水分を離し、汗冷えを防いで常に肌をドライに保つ役割で着ます。冬場はメリノウールなどのベースレイヤーを着用することで、保温性もプラスできます。ベースレイヤーは登山での体力維持・快適さを左右する重要なアイテム。絶対に身に着けるべき、ギアの一つです。


登山の時の服装、何買えばいい?と聞かれたら、迷わずにベースレイヤーとメリノウールのTシャツと答えます。そんなベースレイヤーは、お洋服だけではなく、靴下にも存在します。


●参考商品(finetrack・ドライレイヤーソックス)


私も、厳冬期〜残雪期の雪山登山の時にこちらの商品を愛用していています。雪山の登山シューズは地面からの冷気が伝わらないように、断熱材の入ったインソールが使われていたり、風や雪が入らないようとてもゴツくて暖かい。冬の寒さ、さらに山の中って、本当に寒い。いくら靴が暖かくても、分厚い靴下を履いていても、足先だけがとっても寒くなることがあります。寒い状態が続くと凍傷のリスクもあがり、足が動かなくなることも。足が動かないなんて、登山ではとても致命的なこと。下半身の寒さ対策(特に足先)は怠らずに、準備万端にしたいところ。また、冬でもとても天気がよく気温が高い日には、登っているととても汗をかく。靴の中も、全く風を通さないので換気が悪い。蒸れる、とにかく暑い…。汗をかいたまま、急に寒くなると汗が冷えて冷たい。


本当に雪山のレイヤリングは、山の難易度もあがるようにレイヤリングの選択も悩ましい。(※レイヤリング…常に体温を調整できるよう素材を組み合わせたベースレイヤー・ミドルレイヤー・ハードシェルなどの組み合わせのこと。脱ぎ着できるような重ね着するスタイルが主流)雪山登山は、通常よりもグッとハードルも難易度が上がり、使うギアも増え、山の厳しさがより伝わるシーズンかと思います。(夏、秋が厳しくないということではないのですが…)


私は、とっても寒がりだし足に汗をかく。登山ではなく普段の冬時期でも、シルク5本指のつま先靴下を履いて重ねて靴下を履いたり。登山の時も足先の寒さ対策をしたいと思い、出会ったfinetrackのドライレイヤーソックス。finetrackのTシャツベースレイヤーの靴下版という感じ?機能もまさに、Tシャツと同じ用途。汗を吸い取ってくれて、蒸れない感覚がとてもあって、素晴らしい!冷えもないし、1枚履くだけで全然違う。


finetrackの商品ページには、「足をドライに保ち、不快な濡れを軽減するドライレイヤー®ソックス。汗濡れによる冷え、靴ずれ、においなどのトラブルを軽減します。」うんうん、その通り。靴下もレイヤリングって大事だととても学び、感動した1足でした。fine trackのベースレイヤーはナイロン100%。機能面は素晴らしいけど、肌にダイレクトに当たる繊維なので、下着の感覚で天然素材などがあったらいいなあ、ナイロンではない素材はないかなあと色々と調べて、injinjiのライナークルー(ウールverとポリエステルverの2種類)も試してみたり。口ゴム部分がきつく、やや分厚い印象でした。ベースレイヤーとしての機能は問題なかった印象。ベースレイヤーという名前の通り、みんな商品としては表側には出ない仕様で作られている。陰で支えてくれるアイテムに過ぎない。肌着ってそんなものか…。


私は靴下の中で、ハイゲージの靴下が一番好き。このゲージ感、1枚でも普段に履けるように作ったら、絶対に素敵な編み地になる。可愛いベースレイヤーソックスを作りたい。普段はオールシーズン(夏でも冬でも)1枚履きでも履けて、登山時はベースレイヤーとして(もちろん普段でも2枚重ねても大丈夫なように)見た目も可愛い履き心地の良いベースレイヤーソックスを開発をしました。今回もこだわりの素材を使って。私の大好きな素材です。


靴下を作るには、しっかり意味を持たせて。理由を持って。「なぜ」「いつ」「誰に」。1人で靴下と向き合っているからこそ、市場に物が溢れている現代で、より選んでもらえる製品になるように。どこ探しても同じ商品ではないもの、世の中にない靴下を届けていきたい。詳しい商品説明はまた今度。なぜ、そんな厳しい環境下の中でもなぜ山へ入るか。理由はただ一つ。雪山は美しいから。新緑や色づいた紅葉も素晴らしいけど、静まりかえった雪山は、心の中にしまっておきたいと思うほど、息をのむ美しさ。


これだから、登山は楽しい。

2022.5 残雪期の剱岳
2022.5 残雪期の剱岳


 
 
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