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佐渡一 210km


9月に入ると、すっかり秋模様の空になりました。猛暑、酷暑と言われた日本の夏が終わろうとしています。少しずつ気持ちのいい季節に突入。まだまだ日本にも四季があって安堵。それにしても、まだ日中は暑い日が続いてる。秋の味覚を少しずつ楽しみながら、暑い日々を乗り越えていきたい。


先週私は一週間、遅めの夏休みを取って、夫と二人で旅に出かけた。前半と後半に分けて7日間、とにかく遊んだ。まず向かった先は佐渡島。グラベルバイクを買ってから、目標としていたこと。それは、バイクパッキングをして旅をすることだった。


バイクパッキングとは

「自転車で長距離を旅する際に、荷物を専用のバッグに分散して積載するスタイルのこと」。


登山のキャンプ泊道具をバックパックではなく、自転車専用バックに詰め込む。バックパックとは異なり、積載の仕方が難易度高め。これは、正解がない。バックパックってとても便利なアイテムで登山のギアってわりとシンプルなんだなあと感じた。まだまだ完璧ではないけれど、なんとかお気に入りの自転車 wildeに旅の道具を詰め込んで、いざ3泊4日の旅へ出発。


積載の仕方がまだまだ改善の余地ありだが、なんとか分散して積載完了
積載の仕方がまだまだ改善の余地ありだが、なんとか分散して積載完了

私の住んでいる群馬県の高崎駅から、新幹線で新潟駅まで輪行し、新潟駅からフェリーターミナルまで自転車で20分。佐渡汽船で、自転車を積載。2時間船に揺られ、佐渡島へ到着。ちなみに、輪行は名古屋ぶりの2回目でまだまだ不慣れなので、時間に追われ相変わらずドタバタ劇。新幹線出発時刻の5分前に輪行完了し、急いで改札へ向かう。ドタバタ劇のせいで、朝、六角工具を駅に落としてくるという失態。2個持っていって良かった…。


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210kmを4日間で走行した。私たちは、北上していくルートで1周回ることに。1日50kmを走る経験はあったとしても、4日間連続でしかも荷物を積んでの走行は初めて。1日約50~60kmほど、自分たちのペースでゆっくりと自転車を走らせた。佐渡は結構アップダウンがあり、登り坂がしんどい。頑張って登った後のご褒美に、下りの爽快感。自転車は、風を受けて走るので、それがとても気持ちがいい。登山では味わえない感覚だな。


1日目は天気が悪天候の予定だったが、キャンプサイトに着くまではギリギリ大きな雨にも降られず、無事に1日目のキャンプ場へ到着。着いてタープを設営してる時、突風と雨。台風並みの悪天候に不安になっているところ、キャンプサイトの方が室内のラウンジ使ってくださいと声をかけてくださり、初日は超おしゃれなラグジュアリーラウンジで1泊させてもらうことに。助かった。ist というキャンプ場で、サウナもあったり、元シェフのオーナーさんが食事を提供してくれたり、とても心地のいいキャンプサイトだった。今度はちゃんとキャンプしたいなあ。オーナーさんがすごくいい人で、至れり尽くせり。夜ご飯に無印のカレーとアルファ米を作ろうとしたら、火器厳禁だったので、お湯を提供してくれると言ってくれて、お湯をもらうだけかと思ったら、カレーの湯煎、アルファ米に水を入れて、できた状態で渡してくれた。アルファ米まで作ってくれるの…(アルファ米は少し不安だったけど、ちゃんとできていて安心。疑ってごめんなさい)


翌朝、天気も回復。自転車を走らせた。2日目は、町が運営している無料のキャンプ場で宿泊。ちなみに、バイクパッキングの積載について、バックの積載が7kgほどしかなかったので、とにかく荷物を減らす作戦。就寝時は、シュラフは暑いかなと思い、cocoonのシルクライナー1枚と夫のMountain Laurel Designsビビィを借りた。ビビィにタープ泊は、カヤ付き必須だった私からするとかなりレベルアップ。人間、慣れるとなんでもできるもんだなとつくづく感心。(でも、私は断然にカヤ付きのテント泊派です)


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流石に、cocoon1枚+フリースの防寒を着たとしても寒いかなあと心配だったので、そこで大活躍だったのは、高山植物図鑑のメリノウールレギンス。旅にも、どんなシーンにもお守りとして持っていく必須アイテム。重さはわずか67g。

とてもコンパクトになるので、今回の旅に選抜しました。Baselayer socks も。この二つがあると私の不安材料は一気になくなる。メリノウール素材のレギンスで、ここまで軽量でコンパクトになるレギンスは見たことありません。バイクパッキングやる人はぜひ試してもらいたい1足。ちなみに冬のライド、走行中もいい感じで大活躍でした。1足あるととにかく便利アイテムで、自分が作ったレッグウェアアイテムの中では一番の名作だと思っています。


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Ultra fine merino wool leggings

col.chernozem M-L


NZ merinowool (17.5μ) 64%

Nylon 33%

polyurethane 3%




3日目は、いちばん走行距離も短かったはずが、海岸沿いが土砂崩れの影響で工事中。通行止めとなっていて、山の中を走るルートに。峠をいくつか超え、この日は小木港という港町でホテル泊。夜は、地元の方のためにあるような居酒屋で美味しいお魚を堪能。メニューには値段も書いてなく、観光客は相手にしていないような緊張感のある食事だった。でも、とてもみんないい人だった。それだけは伝わった。流石に3日目となると疲れがドッときていた。私たちが走った日に210km 48時間耐久マラソン が行われていて、何度もランナーたちとすれ違った。キツそうなランナーたち。私が峠を超えて疲れていたとしても、ランナーたちの方がきついに決まってる…と弱音は胸の奥底にしまった。


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宿泊施設にある温泉で身体が癒え、4日目は朝から快調。無事に佐渡一を完走することができた。そもそもなぜ私が自転車を買ったのか。それは、タイミングとしか言いようがない。夫が自転車が欲しいと言い始め、自転車買うならcirclesさんがいいと思う!と、名古屋で必然と2年前に出会ったcirclesさん。そう言って一緒について行って、その場で私もなぜか?購入。衝動買いといえばそうかもしれないけれど、衝動買いの金額ではないね…そもそも自転車って、グラベルって、クロモリって…というそんなレベルの私が、自転車を買いたくなったのは、紛れもなくwilde という自転車に一目惚れしたからだ。とにかく、かっこよかったからだ。それも、ヘッドバッジがお花柄。(ヘッドバッジとはヘッドチューブに貼られているブランドロゴやエンブレムのこと)自分が気に入ったものを使うことの心地良さは、どんなことよりも変え難い。これからもお気に入りの道具を選択し、お気に入りのものを大切にしていきたい。

そういえば、2日目のキャンプサイトで、北海道から一人でバイクパッキング旅をしているおじさんに出会った。おじさんが乗っている自転車は、中学校の時から乗っている自転車とのこと。(?!)とてもかっこよかった。50年は乗れるよって。自転車は8台持っているけど、一番最初に買ったこれがお気に入りで今もずっと乗っていると話してくれた。まさに、ヴィンテージ。50年前の自転車とは思えないほど洗練されていた。フレーム以外のパーツは流石に変えたりしていると話していたけど、とても綺麗だった。私のwildeもヴィンテージに育てていきたいなあ。


登山、スキー、自転車。遊ぶことが増えると必然と時間もお金も必要だ。けれど、人生の豊かさが格段に違う。自転車は、私の人生にとって大きな分岐点のように感じる。きっと、自転車に出会って、人生が少しずつ変わっているようにも思う。まだ納車して10ヶ月。お気に入りの自転車に乗って、次はどんな旅をしよう。夫と二人で遊ぶ自転車旅。これからも色濃く思い出を増やしていきたい。


佐渡は、アイスランドのような風景が時折広がっていた。アイスランド、タスマニア島、屋久島、礼文島。

やっぱり私は島が好きなんだと思う。


アイスランドみたいだった景色
アイスランドみたいだった景色


佐渡一 210km 3泊4日の工程


Day1:両津港 ~ ist sado キャンプ場 ( 52km )

Day2:ist sado キャンプ場 - 真野漁港多目的広場キャンプ場 ( 50km )

Day3:真野 - 小木港 ( 49km )

Day4:小木港 - 両津港  ( 50km )






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